last update: 2004年12月06日
MUSASHIモジュールとは、MUSASHI-COREが提供するコマンドを組み合わせて作成されたシェル(bash)スクリプトである。シェルスクリプトではあるが、パイプで連結するなど一つのコマンドとして利用することができ、MUSASHI-COREのコマンドと同じ感覚で利用することができる。
MUSASHI-COREが、ソートや項目結合など処理を志向したコマンドを提供する一方で、モジュールは、移動平均やRFM分析、ブランドスイッチパターンの選択など、業務や分析の意味を志向したコマンドを提供する。
「-h」オプションを指定すると簡単なヘルプ画面が表示される。
モジュールはコマンドを組み合わせたシェルスクリプトであるため、処理に時間を要することもある。「-V」オプションを付けると、内部で利用しているコマンドの完了メッセージが表示されるようになる。
モジュールでは処理の途中で一時的な項目を作成することが多い。その時の項目名は「##項目名##」である。よって入力ファイルや出力ファイルに##で始まり##で終わる項目名は利用しないよう注意する。
モジュールは現在のところBASHスクリプトとして実装されている。BASHシェルのインストールが必須。
モジュールではワークファイルを多く利用している。デフォルトでは/tmpディレクトリに作成される。終了時には全て削除される。またCtr-Cなどの操作によって処理の途中で強制終了させても削除してくれる。ただ全てのシグナルを捕らえてはいないので、何らかの問題でワークファイルが残った状態になる可能性もある。定期的にチェックし、不要なファイルは削除しておくことをお勧めする。ファイル名は「mss-モジュール名-プロセス番号-xxx」(mss-xtmvavg-1011-xxaなど)の形式である。
モジュールコマンドはbashスクリプトで記述されているため、例えば「指定した項目名が入力データに無い」などの細かなエラーハンドリングまでは実装し切れていないこともある。動作がおかしい場合は、-Vで内部のメッセージを出力させることによって対処してもらいたい。