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スクリプトの作成方法

チュートリアルの各レッスンでは、多くのスクリプトやデータを作成します。もし同じディレクトリに全てを保存したとすると、かなり混乱した状況になることが予測されます。そこでこの文書では、チュートリアルを通じてのファイル管理の方針について解説します。ディレクトリの作成については、FDcloneを利用するケースとしないケースに分けて説明していきます。


チュートリアルで作成するファイルの管理

チュートリアルの各レッスンでは、基本的に、
「シェルスクリプトの作成」→「スクリプトの実行(結果の出力)」→「結果データの確認」
という流れで作業を進めていきます。
各レッスンには練習問題もありますので、全てのチュートリアルをこなしていくと、作成されるファイルは膨大な数になります。
そこで次に示すディレクトリに分けて、これらのファイルを管理することにします。

ディレクトリ名
基本編 ~/tutorial/basicCom
~/tutorial/basicRep
上級編 ~/tutorial/advanceCom
~/tutorial/advanceRep
XMLデータ操作編
データマイニングコマンド編
シナリオ編
データ変換編

注)"~/"は自分のホームディレクトリを表す。publicというユーザ名であれば、"~/public"は、通常"/home/public"と同等である。

UNIXコマンドを用いたディレクトリの作成方法

ディレクトリを作成するUNIXコマンドは"mkdir"コマンドです。
まず以下のようにしてホームディレクトリの下にtutorialディレクトリを作成しましょう。

$ pwd
/home/public
$ mkdir tutorial
$ ls
tutorial/
$

最初のコマンド"pwd"でカレントディレクトリが自分のホームディレクトリであることを確認します。もし異なるディレクトリならば、"cd"と入力すればホームディレクトリに移動します。
次の"mkdir tutorial"のコマンドで、ホームディレクトリの下に"tutorial"ディレクトリが作成されます。
成功すればコンピュータ何も言わずに終了します。実際に作成されたかどうかを確認するために、"ls"コマンドで確認しておきましょう。

次に、以下のように「基本編コマンド」のディレクトリ("basicCom")を作成します。

$ cd tutorial
$ mkdir basicCom
$ cd basicCom
$ pwd
/home/public/tutorial/basicCom
$

最初の"cd"コマンドで、"tutorial"ディレクトリに移動します。そして次に"basicCom"ディレクトリを作成します。"basicCom"ディレクトリに移動した後にpwdコマンドでカレントディレクトリを確認しておきます。上記のように(/home/public/tutorial/basicCom)表示されればOKです。

同様にして、"tutorial"ディレクトリの下に各チュートリアルに応じたディレクトリを必要になれば作成していきます。

FDcloneによるディレクトリの作成方法

FDcloneでディレクトリを作成するためには、まずディレクトリを作成したい場所(ディレクトリ)に移動します。
FDcloneの画面の3行目にカレントディレクトリのパス名(下図のPath:/home/public)が表示されているので、自分のホームディレクトリであることを確認してください。もし違うディレクトリに居るのであれば"l"で"~/"にて自分のホームディレクトリに戻ってください。

次に"tutorial"ディレクトリを作成します。 FDcloneでディレクトリを作成するためには"k"を押します。
新しいディレクトリ名を聞いてくるので、tutorialと入力しEnterを押せば完了です。

新しいディレクトリ名: tutorial

画面上に、たった今作成されたtutorialのディレクトリが表示されているはずです(下図)。

同様の手順でtutorialの下にbasicComというディレクトリを作成してください。
そして、"tutorial"ディレクトリの下に各チュートリアルに応じたディレクトリを必要になれば作成していきます。